GK(ゴールキーパー)でもバロンドールを受賞できます。ただし、男子バロンドール本賞を受賞したGKは、2026年までで1963年のレフ・ヤシンただ1人です。
この記事では、本賞で3位以内に入ったGKと、GK専用の男子ヤシン・トロフィー歴代受賞者を紹介します。本賞とヤシン賞は別の賞なので、表と受賞回数を分けて確認します。
本賞の対象期間は1956〜2026年です。「上位入賞」は最終順位3位以内と定義し、主催者の公式回顧で確認できる6人・年別7件を掲載します。
バロンドールのGK受賞者|1963年レフ・ヤシンだけ
男子バロンドール本賞にポジションによる受賞資格の制限はありません。GKで実際に受賞したのは、ソビエト連邦代表のレフ・ヤシンです。
ヤシンはディナモ・モスクワ所属時の1963年に本賞1位となりました。Ballon d’Or公式は73点を獲得し、ジャンニ・リベラとジミー・グリーブスを上回ったと記録しています。
男子の全受賞者と最多受賞回数は、バロンドール歴代受賞者一覧で年度別に確認できます。
バロンドールのGK歴代上位入賞者|3位以内は6人
主催者の2026年公式回顧では、男子本賞の表彰台に入ったGKは歴代6人です。オリバー・カーンが2年連続で3位に入ったため、年別では7件あります。
| 年 | 順位 | 選手 | 国・地域 |
|---|---|---|---|
| 1963 | 1位 | レフ・ヤシン | ソビエト連邦 |
| 1973 | 2位 | ディノ・ゾフ | イタリア |
| 1976 | 3位 | イヴォ・ヴィクトル | チェコスロバキア |
| 2001 | 3位 | オリバー・カーン | ドイツ |
| 2002 | 3位 | オリバー・カーン | ドイツ |
| 2006 | 2位 | ジャンルイジ・ブッフォン | イタリア |
| 2014 | 3位 | マヌエル・ノイアー | ドイツ |
この表は最終順位3位以内に限定しています。ヤシンの1961年4位、イケル・カシージャスの2008年4位、アリソンの2019年7位などは、主催者回顧で確認できますが集計外です。
古いFrance Football当年号の投票明細は今回直接確認できていません。そのため、4位以下を含む全GKの完全順位へ広げず、主催者が表彰台として明示した範囲だけを掲載しています。
バロンドール本賞とヤシン賞の違い|同じ賞ではない
男子バロンドール本賞と男子ヤシン・トロフィーは、対象と創設年が異なります。ヤシン賞は本賞の順位をGKだけで切り出したものではなく、2019年に始まったGK専用賞です。
| 比較項目 | 男子バロンドール本賞 | 男子ヤシン賞 |
|---|---|---|
| 対象 | ポジションを問わない男子選手 | 男子GK |
| 創設 | 1956年 | 2019年 |
| GKの受賞実績 | ヤシン1人(1963年) | 2019〜2026年に5人・7回 |
| 2020年 | 授与なし | 授与なし |
| 結果の見方 | 本賞の受賞者・最終順位 | GK専用賞の受賞者 |
つまり、ヤシンが1963年に獲得したのは男子バロンドール本賞です。自身の名を冠したヤシン賞は、その56年後に創設された別タイトルであり、両方を「GKのバロンドール受賞回数」として合算しません。

ヤシン賞歴代受賞者一覧|2019〜2026年
男子ヤシン賞は2019年のアリソン・ベッカーから始まりました。2026年までに5人が計7回受賞し、2020年は授与されていません。
所属欄は、UEFAの現行歴代受賞者一覧に掲載されたクラブ表記を採用しています。授賞式当日の所属や、評価対象期間に在籍した全クラブを表す欄ではありません。
| 年 | 受賞者 | 国籍 | UEFA歴代一覧の所属表記 |
|---|---|---|---|
| 2019 | アリソン・ベッカー | ブラジル | リヴァプール |
| 2020 | 授与なし | - | - |
| 2021 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | イタリア | パリ・サンジェルマン |
| 2022 | ティボー・クルトワ | ベルギー | レアル・マドリード |
| 2023 | エミリアーノ・マルティネス | アルゼンチン | アストン・ヴィラ |
| 2024 | エミリアーノ・マルティネス | アルゼンチン | アストン・ヴィラ |
| 2025 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | イタリア | パリ・サンジェルマン |
| 2026 | ウナイ・シモン | スペイン | アスレティック・クラブ |
2025年のドンナルンマは、UEFAの歴代受賞者一覧ではパリ・サンジェルマン表記です。一方、同年の公式投票結果は「パリ・サンジェルマン/マンチェスター・シティ」と併記し、授賞時点ではマンチェスター・シティへ移籍済みでした。表の列基準をそろえるため、歴代一覧の表記をそのまま載せています。
ヤシン賞の歴代最多受賞|2回で2人
2026年までの男子ヤシン賞最多受賞は、2回です。ジャンルイジ・ドンナルンマとエミリアーノ・マルティネスの2人が並んでいます。
| 回数 | 選手 | 受賞年 |
|---|---|---|
| 2回 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | 2021、2025 |
| 2回 | エミリアーノ・マルティネス | 2023、2024 |
| 1回 | アリソン・ベッカー | 2019 |
| 1回 | ティボー・クルトワ | 2022 |
| 1回 | ウナイ・シモン | 2026 |
マルティネスは2023年と2024年の2年連続、ドンナルンマは2021年と2025年に受賞しました。2020年の「授与なし」は、受賞者数や回数に含めません。
女子ヤシン賞|2025年開始の別部門
女子のGoalkeeper of the Year(女子ヤシン賞)は2025年に始まった別部門です。男子ヤシン賞の歴代一覧や受賞回数には含めません。
- 2025年:ハンナ・ハンプトン(イングランド、チェルシー)
- 2026年:カタ・コル(スペイン、バルセロナ)
山下杏也加さんは2026年の女子GK賞候補ですが、受賞者はカタ・コルです。日本人の主賞候補と別賞の区別は、バロンドール日本人の歴代候補と順位一覧で確認できます。女子本賞の受賞者は、女子バロンドール歴代受賞者一覧にまとめています。
バロンドールのGK記録まとめ|本賞とヤシン賞は分けて確認
男子バロンドール本賞を受賞したGKは、2026年までで1963年のレフ・ヤシンだけです。3位以内に入ったGKは6人で、カーンの2年分を含めて年別7件あります。
一方、男子ヤシン賞は2019年創設のGK専用賞で、2026年までに5人が7回受賞しました。本賞の受賞・順位とヤシン賞の受賞を分けて見ることが、GKの歴代実績を正確に理解するポイントです。

