※本記事の引用データは公表資料・一次出典をもとに筆者が再構成しています。著作権・商標は各権利者に帰属します。 ※情報確認日:2026年7月22日時点
「24時間テレビのマラソンって、結局どこを走っているの?」「コースが公開されないのはなぜ?」——毎年8月になると、こうした疑問がSNSで話題になります。
本記事では、マラソンコースが原則非公開である理由を1992年の経緯から解説し、あわせて番組がスタートしてからゴールを迎える「本会場」の歴代変遷を一覧表でまとめました。ランナーごとの走行距離や記録については、姉妹記事「24時間テレビ マラソン歴代ランナー一覧」で詳しく解説しているため、本記事では「会場」と「非公開の理由」に絞ってお届けします。
なぜ24時間テレビのマラソンはコースが非公開なのか
結論から言うと、1992年(第15回)に起きた「観客殺到」がきっかけです。
24時間テレビのチャリティーマラソンは1992年の第15回放送でスタートしました。初代ランナーの間寛平さんは、当初200kmを走る予定でコースとスタート地点が事前に公表されていました。ところが、コース情報を知った沿道に大勢の観客が押し寄せた結果、走行そのものが困難になり、間さんは153km地点で途中棄権を余儀なくされています。
この教訓から、翌1993年以降は安全確保を最優先し、スタート地点や詳細な走行ルートを事前公表しない方針に転換しました。1993年の間寛平さんは同じく200kmに挑戦し、今度は見事に時間内完走を果たしています。
以降、34年以上にわたってこの非公開方針は継続しており、2026年(第49回)の現在も、マラソンのスタート地点・詳細コースは番組側から公式には発表されていません。ファンによる「追跡班」がSNS上で目撃情報を共有する文化が生まれた背景には、この非公開方針があります(追跡班文化の詳細は姉妹記事で解説しています)。
なぜ34年経った今も非公開方針が続いているのか、番組側から包括的な説明が公表されているわけではありませんが、これまでの経緯を踏まえると、①沿道に観客が集中することによる安全上のリスクを避けるため、②ランナーが周囲の状況に左右されず走行に集中できるようにするため、という2点が主な理由と考えられます。加えて、コースを伏せることで「今どこを走っているのか」という関心を持続させる番組演出上の狙いもあると推測されますが、これは公式に明言されたものではなく、あくまで一般的な見立てである点にご留意ください。
歴代ゴール地点(本会場)一覧【1992〜2026年】
マラソンのスタート地点は非公開ですが、ゴール地点=番組が生放送されている「本会場」であることは、視聴者にも公開されている情報です。本会場は番組公式サイトやWikipedia等の記録、報道で確認できるため、ここでは1992年(マラソン企画開始)から2026年(第49回)までの本会場の変遷を一覧にしました。
本会場の変遷まとめ
この一覧表は「本会場として告知されている場所に、マラソン企画が最終的に向かった年」を軸に整理しています。出典は24時間テレビ公式アーカイブ・Wikipedia・関連報道の併記であり、単一の一次ソースにすべてリンクできているわけではないため、細部(例外年の背景事情など)は今後もアップデートの可能性があります。
| 期間 | 回 | 本会場 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 1992〜2008年 | 第15回〜第31回 | 日本武道館 | 2009年を除き連続使用 |
| 2009年 | 第32回 | 東京ビッグサイト | 例外年(出典:24時間テレビ公式アーカイブ/複数報道) |
| 2010〜2018年 | 第33回〜第41回 | 日本武道館 | 武道館に復帰 |
| 2019〜2026年 | 第42回〜第49回 | 両国国技館 | 2026年で8年連続(出典:日本テレビ公式発表、2026年) |
2009年(第32回)に日本武道館以外の東京ビッグサイトが会場になったのは、音楽グループ「ナイトメア」が先に日本武道館を押さえていたためと報じられています(出典:24時間テレビ公式アーカイブ/関連報道)。これにより、1992年以来続いていた武道館連続使用が一時途切れました。
なお、マラソン企画開始前の第14回(1991年)も、日本武道館の大規模改修工事のため日本青年館・東京都庁舎都民広場が会場となった例外年でしたが、これはマラソン企画スタート(1992年)より前のため本記事の集計には含めていません。
年別・本会場とゴール到達状況の一覧
「ゴール地点=本会場」とはいえ、すべての回で放送時間内に本会場へたどり着けたわけではありません。途中棄権や、放送終了後にゴールした回もあるため、年ごとの到達状況をあわせて記載します(ランナー名・詳細記録は姉妹記事「歴代ランナー一覧」を参照)。2020年(第43回)のように開催形式そのものが例年と異なる年は「⚠️要確認」と表記し、一律に「ゴールした」とは書いていません。
| 年 | 回 | 本会場 | 放送時間内の本会場到達 |
|---|---|---|---|
| 1992年 | 第15回 | 日本武道館 | ❌ 153km地点で棄権、本会場未到達 |
| 1993年 | 第16回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 1994年 | 第17回 | 日本武道館 | ❌ 時間外(詳細不明) |
| 1995年 | 第18回 | 日本武道館 | ✅ 完走(7日間の特別企画) |
| 1996年 | 第19回 | 日本武道館 | ✅ 延長放送で到達 |
| 1997年 | 第20回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 1998年 | 第21回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 1999年 | 第22回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2000年 | 第23回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2001年 | 第24回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2002年 | 第25回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達(ワープ疑惑あり) |
| 2003年 | 第26回 | 日本武道館 | ❌ 放送終了後1時間で到達 |
| 2004年 | 第27回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2005年 | 第28回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2006年 | 第29回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2007年 | 第30回 | 日本武道館 | ❌ 残り900mで放送終了、その後自力到達 |
| 2008年 | 第31回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2009年 | 第32回 | 東京ビッグサイト | ❌ 選挙特番のため放送終了、ゴール中継なし |
| 2010年 | 第33回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2011年 | 第34回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2012年 | 第35回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2013年 | 第36回 | 日本武道館 | ❌ 放送終了後に到達 |
| 2014年 | 第37回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2015年 | 第38回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2016年 | 第39回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2017年 | 第40回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2018年 | 第41回 | 日本武道館 | ✅ 時間内到達 |
| 2019年 | 第42回 | 両国国技館 | ❌ リレー最終走者が時間外 |
| 2020年 | 第43回 | 両国国技館※ | ⚠️ 要確認(私有地でのリレー開催のため通常と形式が異なる) |
| 2021年 | 第44回 | 両国国技館 | ✅ 完走 |
| 2022年 | 第45回 | 両国国技館 | ✅ 時間内到達 |
| 2023年 | 第46回 | 両国国技館 | ✅ 時間内到達 |
| 2024年 | 第47回 | 両国国技館 | ✅ 時間内到達 |
| 2025年 | 第48回 | 両国国技館 | ✅ 時間内到達 |
| 2026年 | 第49回 | 両国国技館(予定) | 放送前のため未実施(2026年8月29〜30日放送予定) |
※2020年(第43回)は新型コロナウイルスの影響で公道でのマラソンが中止され、私有地内で複数ランナーがリレー形式で走る特別企画(計236km)となりました。番組本体は両国国技館から放送されていますが、マラソン自体が私有地完結型だったため、通常の「本会場ゴール」との単純比較はできません。本記事では「要確認」として扱っています。
歴代で「放送時間内に本会場へ到達できなかった」回は、確認できる範囲で8回(1992・1994・2003・2007・2009・2013・2019年、および形式が異なる2020年)にのぼります。感動的な「ゴールシーン」は毎年の定番演出ですが、実際には放送の枠に収まらなかった回も少なくないことがわかります。
※2026年(第49回)欄は、記事公開時点(2026年7月22日)ではまだ放送前のため、日本テレビの公式発表に基づく予定情報として記載しています。8月29〜30日の放送後、実際のゴール演出等を確認できしだい更新します。
スタート地点は今も非公開――追跡班文化との関係
ここまで見てきたとおり、ゴール地点(本会場)は公開情報である一方、スタート地点と詳細な走行ルートは、1993年以降一貫して非公開です。これは冒頭で触れた1992年の混乱を教訓とした、安全確保のための方針です。
この非公開方針がある一方で、2002年の西村知美さんの回で「残り30kmが1時間後に10kmになっていた」という観測から移動手段への疑いの声が上がったことをきっかけに、2003年以降、視聴者有志による「追跡班」がランナーの現在地をSNS等で共有する文化が生まれました。ただし、追跡班による位置情報や走行ルートの特定は、あくまで非公式な観測情報です。本記事ではこうした情報を歴代ゴール地点の一覧には含めていません。追跡班文化や過去の疑惑の詳細については、姉妹記事「24時間テレビ マラソン歴代ランナー一覧」で詳しく整理しています。
まとめ
24時間テレビのマラソンコースが非公開である理由と、歴代ゴール地点(本会場)の変遷をまとめました。
第一に、コース非公開の理由は1992年の観客殺到という、明確な経緯があること。第二に、ゴール地点=本会場は公開情報であり、「日本武道館時代(1992〜2018年、2009年を除く)」→「両国国技館時代(2019年〜現在)」という2つの時代に整理できること。第三に、放送時間内に本会場へたどり着けなかった回も一定数あり、「毎年必ず時間内に感動のゴールを迎えている」わけではないことです。
2026年(第49回)は8月29日・30日に両国国技館で放送予定で、8年連続の同会場使用となります。マラソンランナーは星野真里さんに決定しています。放送当日、ランナーがどのタイミングで両国国技館にたどり着くのか、本会場ゴールの歴史を踏まえて見届けたいところです。
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