有馬記念の歴代優勝馬を調べていると、「人気」という言葉が単勝人気なのか、ファン投票順位なのか迷うことがあります。どちらも注目度を示しますが、意味は同じではありません。
この記事では、1956年の第1回から2025年の第70回までをJRAの公式成績で照合し、優勝馬・現行基準の性齢・騎手・単勝人気を一覧にしました。1番人気の勝利数や年齢別の傾向、複数回優勝馬、最多勝騎手も確認できます。
なお、2026年の第71回は12月27日に開催予定です。この記事の歴代一覧は、結果が確定している2025年までを対象にしています。
有馬記念歴代優勝馬の「人気」|単勝とファン投票の違い
有馬記念で使われる「人気」には、主に単勝人気とファン投票順位があります。この記事の一覧で示す人気は、レース当日の単勝人気です。
単勝人気は馬券発売に基づくレース当日の順位
単勝人気は、単勝馬券の売れ方から決まる支持順位です。JRAの各年公式成績に掲載されているため、歴代の勝ち馬がレース前にどれほど支持されていたかを同じ基準で比べられます。
たとえば、1番人気で勝てば「最も支持された馬が期待に応えた」、二桁人気で勝てば「大きな伏兵が勝った」と読めます。ただし、人気は実力や着順を保証するものではありません。
ファン投票は出走馬選定に関わる別の順位
有馬記念のファン投票は、応援したい馬をファンが選ぶ投票です。出走馬の選定に関わりますが、馬券の売れ方で決まる単勝人気や、実際の着順とは別の指標です。
2025年はレガレイラがファン投票1位でした。一方、優勝したミュージアムマイルはファン投票7位・単勝3番人気です。この例からも、3つの順位を混ぜずに見る必要があるとわかります。

ファン投票の出走優先ルールは変更されることがあります。2026年大会の条件は、記事末尾のJRA公式ページで最新情報を確認してください。
有馬記念歴代優勝馬一覧|1956〜2025年の全70回
有馬記念の歴代優勝馬を、開催年・現行基準の性齢・騎手・単勝人気とともにまとめました。第1回から第70回までの全70回を掲載しています。
1956〜1975年
| 回・年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回・1956年 | メイヂヒカリ | 牡4 | 蛯名武五朗 | 1番人気 |
| 第2回・1957年 | ハクチカラ | 牡4 | 保田隆芳 | 1番人気 |
| 第3回・1958年 | オンワードゼア | 牡4 | 八木澤勝美 | 2番人気 |
| 第4回・1959年 | ガーネツト | 牝4 | 伊藤竹男 | 9番人気 |
| 第5回・1960年 | スターロツチ | 牝3 | 高松三太 | 9番人気 |
| 第6回・1961年 | ホマレボシ | 牡4 | 高松三太 | 1番人気 |
| 第7回・1962年 | オンスロート | 牡5 | 山岡つとむ | 1番人気 |
| 第8回・1963年 | リユウフオーレル | 牡4 | 宮本悳 | 2番人気 |
| 第9回・1964年 | ヤマトキヨウダイ | 牡4 | 梶輿四松 | 3番人気 |
| 第10回・1965年 | シンザン | 牡4 | 松本善登 | 1番人気 |
| 第11回・1966年 | コレヒデ | 牡4 | 保田隆芳 | 2番人気 |
| 第12回・1967年 | カブトシロー | 牡5 | 大崎昭一 | 4番人気 |
| 第13回・1968年 | リュウズキ | 牡4 | 森安弘明 | 6番人気 |
| 第14回・1969年 | スピードシンボリ | 牡6 | 野平祐二 | 6番人気 |
| 第15回・1970年 | スピードシンボリ | 牡7 | 野平祐二 | 3番人気 |
| 第16回・1971年 | トウメイ | 牝5 | 清水英次 | 2番人気 |
| 第17回・1972年 | イシノヒカル | 牡3 | 増沢末夫 | 1番人気 |
| 第18回・1973年 | ストロングエイト | 牡4 | 中島啓之 | 10番人気 |
| 第19回・1974年 | タニノチカラ | 牡5 | 田島日出雄 | 2番人気 |
| 第20回・1975年 | イシノアラシ | 牡3 | 加賀武見 | 7番人気 |
1976〜1995年
| 回・年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
|---|---|---|---|---|
| 第21回・1976年 | トウショウボーイ | 牡3 | 武邦彦 | 1番人気 |
| 第22回・1977年 | テンポイント | 牡4 | 鹿戸明 | 1番人気 |
| 第23回・1978年 | カネミノブ | 牡4 | 加賀武見 | 9番人気 |
| 第24回・1979年 | グリーングラス | 牡6 | 大崎昭一 | 2番人気 |
| 第25回・1980年 | ホウヨウボーイ | 牡5 | 加藤和宏 | 4番人気 |
| 第26回・1981年 | アンバーシャダイ | 牡4 | 東信二 | 3番人気 |
| 第27回・1982年 | ヒカリデユール | 牡5 | 河内洋 | 3番人気 |
| 第28回・1983年 | リードホーユー | 牡3 | 田原成貴 | 3番人気 |
| 第29回・1984年 | シンボリルドルフ | 牡3 | 岡部幸雄 | 1番人気 |
| 第30回・1985年 | シンボリルドルフ | 牡4 | 岡部幸雄 | 1番人気 |
| 第31回・1986年 | ダイナガリバー | 牡3 | 増沢末夫 | 4番人気 |
| 第32回・1987年 | メジロデュレン | 牡4 | 村本善之 | 10番人気 |
| 第33回・1988年 | オグリキャップ | 牡3 | 岡部幸雄 | 2番人気 |
| 第34回・1989年 | イナリワン | 牡5 | 柴田政人 | 4番人気 |
| 第35回・1990年 | オグリキャップ | 牡5 | 武豊 | 4番人気 |
| 第36回・1991年 | ダイユウサク | 牡6 | 熊沢重文 | 14番人気 |
| 第37回・1992年 | メジロパーマー | 牡5 | 山田泰誠 | 15番人気 |
| 第38回・1993年 | トウカイテイオー | 牡5 | 田原成貴 | 4番人気 |
| 第39回・1994年 | ナリタブライアン | 牡3 | 南井克巳 | 1番人気 |
| 第40回・1995年 | マヤノトップガン | 牡3 | 田原成貴 | 6番人気 |
1996〜2015年
| 回・年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
|---|---|---|---|---|
| 第41回・1996年 | サクラローレル | 牡5 | 横山典弘 | 1番人気 |
| 第42回・1997年 | シルクジャスティス | 牡3 | 藤田伸二 | 4番人気 |
| 第43回・1998年 | グラスワンダー | 牡3 | 的場均 | 4番人気 |
| 第44回・1999年 | グラスワンダー | 牡4 | 的場均 | 1番人気 |
| 第45回・2000年 | テイエムオペラオー | 牡4 | 和田竜二 | 1番人気 |
| 第46回・2001年 | マンハッタンカフェ | 牡3 | 蛯名正義 | 3番人気 |
| 第47回・2002年 | シンボリクリスエス | 牡3 | O.ペリエ | 2番人気 |
| 第48回・2003年 | シンボリクリスエス | 牡4 | O.ペリエ | 1番人気 |
| 第49回・2004年 | ゼンノロブロイ | 牡4 | O.ペリエ | 1番人気 |
| 第50回・2005年 | ハーツクライ | 牡4 | C.ルメール | 4番人気 |
| 第51回・2006年 | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | 1番人気 |
| 第52回・2007年 | マツリダゴッホ | 牡4 | 蛯名正義 | 9番人気 |
| 第53回・2008年 | ダイワスカーレット | 牝4 | 安藤勝己 | 1番人気 |
| 第54回・2009年 | ドリームジャーニー | 牡5 | 池添謙一 | 2番人気 |
| 第55回・2010年 | ヴィクトワールピサ | 牡3 | M.デムーロ | 2番人気 |
| 第56回・2011年 | オルフェーヴル | 牡3 | 池添謙一 | 1番人気 |
| 第57回・2012年 | ゴールドシップ | 牡3 | 内田博幸 | 1番人気 |
| 第58回・2013年 | オルフェーヴル | 牡5 | 池添謙一 | 1番人気 |
| 第59回・2014年 | ジェンティルドンナ | 牝5 | 戸崎圭太 | 4番人気 |
| 第60回・2015年 | ゴールドアクター | 牡4 | 吉田隼人 | 8番人気 |
2016〜2025年
| 回・年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 単勝人気 |
|---|---|---|---|---|
| 第61回・2016年 | サトノダイヤモンド | 牡3 | C.ルメール | 1番人気 |
| 第62回・2017年 | キタサンブラック | 牡5 | 武豊 | 1番人気 |
| 第63回・2018年 | ブラストワンピース | 牡3 | 池添謙一 | 3番人気 |
| 第64回・2019年 | リスグラシュー | 牝5 | D.レーン | 2番人気 |
| 第65回・2020年 | クロノジェネシス | 牝4 | 北村友一 | 1番人気 |
| 第66回・2021年 | エフフォーリア | 牡3 | 横山武史 | 1番人気 |
| 第67回・2022年 | イクイノックス | 牡3 | C.ルメール | 1番人気 |
| 第68回・2023年 | ドウデュース | 牡4 | 武豊 | 2番人気 |
| 第69回・2024年 | レガレイラ | 牝3 | 戸崎圭太 | 5番人気 |
| 第70回・2025年 | ミュージアムマイル | 牡3 | C.デムーロ | 3番人気 |
2000年以前のJRA公式結果ページは、当時の数え年で馬齢を表示しています。比較しやすいよう、上表では1歳引いて2001年以降と同じ満年齢基準に統一しました。
また、ガーネツト、スターロツチ、リユウフオーレル、ヒカリデユールなどの歴史的な馬名は、JRAの歴代優勝馬一覧にある表記に合わせています。
有馬記念歴代優勝馬の単勝人気|1番人気は26勝
全70回の単勝人気を集計すると、1番人気の勝利が最も多い一方、大きな波乱もありました。数字はJRA各年公式成績の単勝人気に基づきます。
1番人気は26勝、上位4番人気までで56勝
- 1番人気:26勝(37.1%)
- 2番人気:12勝
- 3番人気:8勝
- 4番人気:10勝
1〜4番人気を合計すると56勝で、全70回の80.0%を占めます。「1番人気だけで4割近く」「上位4番人気までで8割」と覚えると、歴代傾向をつかみやすいでしょう。
最大の伏兵勝ちは15番人気のメジロパーマー
歴代で最も低い単勝人気から勝ったのは、1992年のメジロパーマーで15番人気でした。次が1991年のダイユウサクで14番人気です。
二桁人気の優勝はほかに、1973年のストロングエイトと1987年のメジロデュレンが10番人気で記録しています。上位人気が中心ではあるものの、人気薄が勝つ余地もあるレースです。
有馬記念歴代優勝馬の年齢|4歳が最多27勝
歴代優勝馬の年齢は、現行の満年齢基準にそろえて集計しました。最多は4歳の27勝です。
年齢別では4歳27勝、3歳23勝、5歳16勝
| 年齢 | 勝利数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 3歳 | 23勝 | 32.9% |
| 4歳 | 27勝 | 38.6% |
| 5歳 | 16勝 | 22.9% |
| 6歳 | 3勝 | 4.3% |
| 7歳 | 1勝 | 1.4% |
3〜5歳を合わせると66勝で、全70回の94.3%です。歴代記録では、優勝馬のほとんどが3〜5歳に収まっています。
2001年に馬齢表記が変わったため旧記録を換算
JRAは2001年から、馬齢表記を数え年から満年齢へ変更しました。そのため、2000年以前の公式結果にある年齢をそのまま数えると、現在の基準より1歳多くなります。
本記事では旧表記から1歳引いて統一しました。現行基準での最年長優勝は、1970年の7歳スピードシンボリです。6歳の優勝は1969年のスピードシンボリ、1979年のグリーングラス、1991年のダイユウサクでした。
有馬記念歴代優勝馬の最多勝|2勝馬6頭・連覇4頭
有馬記念を3勝した馬はいません。歴代最多は2勝で、該当するのは6頭です。
有馬記念を2勝した歴代6頭
| 優勝馬 | 優勝年 | 勝ち方 |
|---|---|---|
| スピードシンボリ | 1969・1970年 | 連覇 |
| シンボリルドルフ | 1984・1985年 | 連覇 |
| オグリキャップ | 1988・1990年 | 隔年 |
| グラスワンダー | 1998・1999年 | 連覇 |
| シンボリクリスエス | 2002・2003年 | 連覇 |
| オルフェーヴル | 2011・2013年 | 隔年 |
最初の2勝馬はスピードシンボリ、最も新しい2勝馬はオルフェーヴルです。オグリキャップとオルフェーヴルは、1年空けて2勝目を挙げました。
連覇は4頭、隔年での2勝は2頭
連覇したのは、スピードシンボリ、シンボリルドルフ、グラスワンダー、シンボリクリスエスの4頭です。長い歴史のなかでも、同じ馬が翌年も勝った例は4頭だけでした。
対して、オグリキャップとオルフェーヴルは隔年で2勝しています。複数回優勝馬を見ると、連続して勝ち続ける難しさと、再び頂点へ戻る難しさの両方が見えてきます。
有馬記念歴代優勝騎手|武豊・池添謙一が最多4勝
第1回から第70回までの勝利騎手を集計すると、最多は武豊騎手と池添謙一騎手の4勝です。
武豊と池添謙一が4勝で並ぶ
| 騎手 | 勝利数 | 優勝年・優勝馬 |
|---|---|---|
| 武豊 | 4勝 | 1990年オグリキャップ、2006年ディープインパクト、2017年キタサンブラック、2023年ドウデュース |
| 池添謙一 | 4勝 | 2009年ドリームジャーニー、2011・2013年オルフェーヴル、2018年ブラストワンピース |
武豊騎手は4頭の異なる馬で4勝、池添謙一騎手は3頭で4勝しています。池添騎手の4勝のうち2勝は、オルフェーヴルとのコンビでした。
3勝は岡部幸雄・田原成貴・O.ペリエ・C.ルメール
- 岡部幸雄:1984・1985・1988年
- 田原成貴:1983・1993・1995年
- O.ペリエ:2002・2003・2004年
- C.ルメール:2005・2016・2022年
3勝で続くのは4人です。O.ペリエ騎手は2002年から2004年まで3年連続で優勝し、C.ルメール騎手は3頭の異なる馬で勝っています。
ほかの競馬史も比べたい方は、ジャパンカップ歴代優勝馬一覧、菊花賞歴代優勝馬一覧、日本ダービー歴代優勝馬一覧もあわせてご覧ください。
有馬記念歴代優勝馬まとめ|2026年は12月27日
有馬記念の歴代優勝馬を公式記録で振り返ると、上位人気の強さだけでなく、年齢や騎手、複数回優勝の特徴も見えてきます。主なポイントは次のとおりです。
- 1956〜2025年の全70回を掲載
- 単勝1番人気は26勝、1〜4番人気で56勝
- 現行基準の4歳が最多27勝、3〜5歳で66勝
- 2勝馬は6頭で、そのうち連覇は4頭
- 騎手最多は武豊・池添謙一の各4勝
2026年の第71回有馬記念は、12月27日に中山競馬場で開催予定です。結果確定後に優勝馬・性齢・騎手・単勝人気を追記し、一覧と集計を更新します。
参考にしたJRA公式情報
一覧と集計の確認には、以下のJRA公式情報を使用しました。

